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2007年6月23日 (土)

6/22 知的障害クラス

1年半くらいぶりの新しい書き込みになります。
その間、ちょっと仕事以外の事で頭いっぱいだったり、この仕事について考えしまうようなことがあったり、正直いって悔やむことなどもありこのブログはいっそ閉じてしおうかと思ったりもしたのですが、この仕事を続けている限りは何とか頑張って続けて行こうと思います。

やっと梅雨らしい気候になった今日、仕事先の施設の前の公園の紫陽花。

Ajisai070622

今日は月に一度の他施設から通って来る知的障害者のクラスです。
一ケ月に一度なのでパソコンの進歩もゆっくりなのですが、昨年度まで交代制で1ケ月おきで生徒が交代で来る形式に比べて、今年度からメンバーが固定で来る事になって、教える側としてはとてもやりやすくなりました。
ちなみに1クラス4名です。
講師はメインとサブで2名付きます。

そのクラスは講習時間が1時間なので、あえて講習ということではなく、あくまで楽しくパソコンに親しんでもらうことが目的なのでインターネットの閲覧が主になります。

ただしこれまでもそうでしたが、時々知的障害者でも障碍が軽く、知能指数も低く無い生徒さんもいらして、そういう方にはその方の習熟度にあわせてレベルの高い講習もやることがあります。
その場合、そうでない生徒さんとはやってもらうことが違ってくるので、1講座の中で全員ばらばらのことをしている、ということもあります。

一般のパソコンスクールや、障害者対象のそういうスクールでも20名以上とか、ある程度まとまった人数で1クラスを設けて一斉に同じ講習をする、というやり方をするのが通常だと思うのですが、それだと必ず付いて行けない人が出て来るのは当然です。

普通の小学校や中学校でも同じことですよね。
そこから落ちこぼれが作られると思うんですが。

まだ一般の方ならともかく、障害者、特に知的障害者は一人として同じ状態の方はいないと思うので、そういう風に一斉に同じ授業を受けさせる、というのは無理だと思います。
以前にそういう障害者のパソコンスクールを目にした時、唖然としてしまったのですが、それはまた後日。

その日のクラスにも個性の違う生徒さんが3名来ました。
一人はいつもマイペースでネットサーフィンばかりしているOくん。
こちらに確認することもなく、勝手にさっさとパソコンを開いてブラウザを立ち上げて好きなNHKの子供番組に没頭します。
これまでも自宅でパソコンを使用していたので、もう慣れたものでこちらが指導することはありません。
最初、付き添いで来る施設の方と一緒にワードなどの、いわゆるお勉強系の講議をするように勧めたのですが、本人が望まないのでそのまま好きなようにやってもらうことにしました。

ただし、自分の見ているサイト(といっても子供番組)の感想などを時々求めて来るのでその時には相手をしなくてはなりません。
昨日はちょうど1名欠席が出たので、その施設に来ている研修生の女の子が来て一緒に講習を受けて、Oくんの横で相手をしてくれたので嬉しそうでした。
たぶん、0くんはそこには毎回インターネットをしに来るもの、という感覚なのだと思います、
パソコン教室イコールネットだと思っているのかも。

もう一人若い男の子で、以前にも書いたそのパソコン教室創立の頃からの知的障害者クラスの生徒さんだった、つまり第1号ですね、のYくんは、あしかけ4年通っていて今年で5年目になります。
しかし相変わらず来る度に『仮面ライダー』のサイトばかり見ています。
とても仮面ライダーが好きらしく、代々のライダーに詳しくキャラクターの名前など良く覚えています。
自分の興味のあることにはとても熱心で、学習する意欲も高いようです。

5年間変わらずネットばかりしている感じですが、少し進歩したのは、最初は全くローマ字が判らず文字入力も出来ませんでしたが、今は何とか「仮面ライダー」という文字だけはアドバイスすれば入力できるようになりました。
好きこそ物の上手なれ。
本当は他の文字も覚えてもらいたいのですが、彼もとにかくこの教室に来たら仮面ライダーを見るものだと思い込んでいるようです。
そのためのパソコン教室だと思っているのでしょう。

Y君は夢中になると、他の人間の話していることが全く耳に入らないようで、こちらが呼び掛けても気が付かない事が良くあります。
マウスの使い方など、間違えた使い方をしているのでこちらが教えようとしても全く聞こえないようなので、そのままにしておくことも多いのですが、そうすると本人の気が付かないうちにブラウザやパソコンを固まらせてしまうことも度々あります。
そうなると我に帰るようですが、そういう事態になることをこちらが想定して、「ゆっくりクリックして下さい」「一つのポップアップウインドウ(といっても理解出来ないので小さい画面、という風に表現しますが)を開いたら一旦それを閉じてから次のところをクリックして」などアドバイスするのですが、毎回同じことの繰り返しです。

仮面ライダーや他のキャラクターたちの画像が出るともう夢中になってあちこちクリックしまくる、という感じになるので時々ストップをかけるのですが、のめり込む、というか、他人の声が聞こえなくなるのでしょう。
一種のパニック状態になるのだと思います。
その後にこちらから「だからいったでしょう〜?」いわれると、いわれた事を復唱するのですが、また結局同じことの繰り返しです。
どうやら、ゆっくりクリックする、とか、一つずつ落ち着いて操作をする、ということの意味自体が理解できないようです。

聞いた時には理解できていても、夢中になると忘れてしまうのか。

こちらとしてはもうそれはパソコン外のことで、こういう状況になった場合はどう対処する、という事が判らないのでどうしようのない時には付き添いの施設の方にお任せすることになりますが、もうほっとけ、という感じになります(苦笑)

以前、あまりにも画面に夢中になってしまって、全くこちらのいうことが耳に入らない状況になったことがあって、私が『Yくん、先生の手を見てね』といってもこちらを見てくれず、何度か「こっちを見て下さい」「先生を見て下さい」といってもこちらを見てくれないので、思わず『ママを見て!』と叫んでしまった事があります(^-^;
たまたまYくんの下の名前が自分の子供と同じ名前だったので、自分の子供を叱るような感じになってしまったのですが、教室にいた全員で爆笑してしまいました。
反省しましたが、それからはなるべく呼び掛けて応答がなくてもある程度ほおっておくことにしました。

以前に、仕事場の施設の担当の方に、「知的障害者相手のパソコンの先生というのは、先生でもあり看護婦でもあり、医者にもならなくてはいけない」というような事をいわれたことがありますが、なるほどなと納得したものですが、それに親としての気持ちも加わるのだと思いました。
ただしそれは善し悪しで、ビジネスライクで考えるといけない事だとは思います。
生徒さんに情をかけてはいけないのだとは思います。
それで一度失敗したなあ、と思う事があったのでそれからはなるべく「親」としての思いは持たないようにつとめています。

それでもある程度保護者としての視線も大事なような気がします。

続きます。

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