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2007年6月 9日 (土)

過去ログ6;知的障害クラスその1

知的障害者のクラスその1。2005年2月7日掲載分。

『知的障害クラスその1』 2005/02/07 記

視覚障害者のクラスに少し遅れて知的障害のある少年達(少年といっても一人は30歳前後)二人のクラスを担当することになりました。
以前は、精神障害者という表現の仕方だったように記憶していますが(といっても、一般には知的障害と聞いてもピンと来ない方の方が多いようです)、現在は精神障害と知的障害は厳密に区別されているようです。
その知的障害にしても色々レベルがあるようで、単に知能指数の低い方、自閉症やダウン症に伴う知的障害、先天的には知能は普通で後天的に事故などで障害を起こした方、自分でちゃんと家や学校への行き来が出来る方、付き添いがないと外出できない方、様々な方がいらっしゃいます。

その施設でのパソコン教室へ参加する基準として、一定時間きちんと机の前に座っていられる方、という一応の条件があります。
一般的に、知能指数の低い知的障害者の場合、じっとしていることが苦手なようです。集中力がないんですね。知的障害が軽くなるに従って、集中力が上がってきます。

最初の少年二人のクラスは、その保護者(母親)も同席して計4名のクラスになりました。 その後、そのクラスが5回終了した後、その少年達の通っている施設でパソコン倶楽部が結成され(よほどパソコン教室での経験が楽しかったらしい)、述べ10名ほどの人数で2クラス作られました。
(それ以外に、軽い精神障害の方もたまにいらっしゃいますが、その方たちは一般の肢体障害のある方のクラスに組み込まれます。そういう方は、見た目は全く通常の人間と変わらず、見た目に体の障害もないので、一見、一体何の障害があるんだろう?と思うくらいです、それはまた後日)

それほど、知的障害の幅が広い、ということだと思うのですが、精神障害の方は全く普通の方(知能の通常の方)と同じように講議が出来るので、全然問題ありません。(お一人、お年を召した精神障害の方がいらっしゃいましたが、これは又別)

が、知的障害が重い場合、これは難しいと思いました。
何が難しいって、症状により対応の仕方が全く違ってくるからです。単に知能指数が低い方の場合は、まあ、子供と同じような対応をすればどうにかなるかと思ったのですが、とにかく飽きさせないようにするのが大変です。せいぜい、30分続けて集中出来れば良いので、その後の時間を何とか持たすことに尽力しました。

自閉症の方の場合は、知能は高く集中力もあるので、こちらの話すことはすぐ理解してくれるのですが返事を全く逆のことを返すことがあります。(その場合も、それが判れば反対のことをすれば良いという対応が出来ますが)
また後天的に事故で体が不自由になり、なおかつ知的障害を伴った方は、元々は頭が良かったりプライドが高かったりするので、その対応には失礼のないように神経を使わなければなりません。
そのように知的障害の程度によりその対応が全く変わり、生徒ごとに違う対応を求められる大変さがありましたが、全般的に、知的障害のある方は全く反応が読めない、ということが最初に判って愕然としました。

例えば、こちらがこういう操作をして下さい、といっても、全く別の行動をしたり。
子供も、ある程度大人の予想と違う、突拍子のない反応を返したりしますが、まだそれはそれなりに理由のある反応のような感じなのですが、知的障害者の反応は(もちろんその障害者に取っては意味があるのでしょうけど)本当に全く脈略のない反応だったりするので、面喰らったりします。

それも、そういうものだと判れば慣れるのですが、理解できるまでは相当苦労しました(苦笑)一般の方に教える場合、一クラス生徒4名に対して同時に同じ講議を行う事が出来ます。しかし、知的障害クラスの場合は、それが難しいのです。
この人はこの程度の話は理解できる、この人は出来ない。という差が激しいのです。
しかし、4名全く別々の授業を行う訳にもいかず、どうしても理解力の低い生徒さんに合わせた進め方になりました。
そうすると知能の高い方は飽きてしまったり不満が出ます。一番最初の、少年二人のクラスの場合でも、二人の理解に差があったのですが、二人だけだと講師と補助講師がそれぞれマンツーマンで着く、という形で何とか指導できたのですが(保護者の方は手がかからなかったので)、これが4名クラスになった途端、崩れました。

二人の講師では手が回らなくなりました。クラスの中はもう大騒ぎ、という感じです(笑)しかし、それでも何とか一月に一度という頻度で、時間も1時間に短縮したのでこなしていくことが出来ました。
知的障害クラスを始める前、施設の担当の方にいわれたことは、とにかく楽しく、パソコンに親しませれば良いから、ということでした。又、生徒さんたちの方も楽しそうに来てくれるのでそれは良かったのですが、しかし、講師の方はちっとも楽しく無い仕事になりました(笑) 単に全体の扱いの難しさだけでなく、ある生徒さんの行動に問題が生じてきたのです。

=この記事に対するコメント=
投稿者:そら DATE: 10/12/2005 07:47:01 AM
>以前は、精神障害者という表現の仕方だったように記憶していますが 「精神薄弱者」のことではないでしょうか?

投稿者: hal-3 DATE: 10/24/2005 02:32:28 PM
そらさん始めまして、コメントありがとうございました。 遅くなってごめんなさい。 「精神薄弱者」ですか、、、? すいません、不勉強で。 今は「知的障害者」と「精神薄弱者」とに分けられたということですね。

投稿者: そら DATE: 10/25/2005 02:37:23 AM
URL: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E7%9A%84%E9%9A%9C%E5%AE%B3#.E5.91.BC.E7.A7.B0.E3.81.AE.E5.A4.89.E9.81.B7
このページの「呼称の変遷」の部分に詳しく書いてあります。 ページの一番上の部分の説明はちょっと混乱させる表現ですが。知的障害と精神障害は以前から全く別のカテゴリだったはずです。というか知的障害という言葉自体、昔はあまりなかった言い方です。(精神遅滞、精神薄弱、知恵遅れなどと言われることが多かった) 精神分裂病(統合失調症)や鬱病、神経症を「精神障害」といい、今知的障害といわれてるものを「精神薄弱」「白痴・痴愚・魯鈍」などと呼称してましたが、表現がまずいということで後者は「知的障害」に統一されました。

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