過去ログ5:肢体障害クラス
肢体障害者のクラス分。
『肢体障害クラス その1』 2005/03/03 記
そのパソコン教室を開催している施設では、その区の視覚障害者の団体の他に、肢体障害者(手足の不自由な方)の団体の事務所が置かれています。
視覚障害のクラスと同時に、肢体障害のパソコン教室のクラスも発足されました。最初その肢体クラスの講師は別の方だったのですが、後になって私の方へ回って来ます。
当初10回のクールの、後一回で終了という真際になって急きょ引き受けることになってしまってとまどったのですが、内容自体はさして難しい事をするわけではないので何とかこなすことが出来ました。(本当に初歩的なことを教えているので)
その前任の講師に代わって引き受けることになったいきさつですが、実は生徒さんの方からその講師の方に対する批判が起こったからです。
それで、施設の担当の方の判断で途中で交代を決められました。(その講師はそのまま辞めてもらうことになりました)
前回、身障者対象のインストラクターだからといって特に難しいことはない、と書きましたがもちろん何も気を使わなくても良い、という訳ではありません。この辺りが大変難しいところだと思います。あまり同情し過ぎてもいけない。
かといって全く無神経でもいけない。
その辞めてもらった講師の方は、一般のプロのパソコンインストラクターでした。
身障者の方に対して教えることは始めてのようでしたが、それでも一応はインストラクターとしての資格や経験がある筈です。(私は何の資格もなく未経験でした)
私自身、その方の補助としてついた訳ではないので、実際にどういう講議をしていたのか直接目にした訳ではないのですが、そのクラスの生徒さんたちや他の補助講師の方たちの話しを総合して聞くと、要するに全体的に人間として思いやりがない人だったようです。
何をかいわんや、という感じですが。 後で施設の担当の方にいわれたことは、『障害者は健常者が何とも思わないような言葉に対してもものすごく敏感に反応する』ということです。例えば、励ましたつもりでも落ち込んだり、何気ない言葉で傷付いたり。
人間は、他人に対する思いやりや優しさを実際経験してなくても想像力を使ってある程度考える事が出来ます。が、やはり本当に同じ立場になってみないと理解できないことはあると思うのです。
これは誰が悪いとかダメとかいうことではなくて、ある程度しょうがない部分だと思います。(だからといって、全てしょうがない、で済まされる訳ではありませんが。)
その理解できない部分を補うための想像力だと思うのですが、中々完璧にはいかないでしょう。それでも歩み寄る努力をしていくことが必要だと思うのですが、やはり大事なことは、「100%完璧に理解できない」ものだということを頭に入れて置くことが肝心なのだと思います。そういうことを聞かされて、私も改めて障害のある方に接することの難しさを感じ、神経を使わねば、と緊張したのですが、しかし所詮同じ立場にはなれないのだから、下手な同情をするのは却って失礼だと思いごく普通に接するように心がけました。
肢体障害のある方に対して気を使う点は、障害のある部位を使わなくても済むような講習の仕方です。例えば右手が不自由な方ならマウスは左手側に設置するとか。
ごく当たり前の事ですね。
指の機能に障害のある方にはタッチタイピングの練習はさせない、とか、ダブルクリックが難しいならキー操作で出来るやり方を教えるとか、本当にごくごく単純な気遣いなのですが、要するにその方の機能障害になっている部分をマイナスに感じさせない、いうなればコンプレックスを感じさせないで済む指導の仕方をすれば良いのだと思いました。
そしてどの障害を持つ方にもいえるのですが、とにかく操作をするのに時間が健常者の何倍も掛かります。
まずは焦らせないことが一番のポイントではないかと思いました。焦ると、健常者でもそうですが出来ることも出来なくなってしまうし、緊張して余計な力が入るとますます機能が働くなってしまいます。
知的障害者以外の身障者の方(精神障害の方も)は、当然ですが知能は正常です。
頭が良かったりプライドが高かったり、健常者と同じです。やはりプライドを傷つけてしまうことが一番いけないことだと思いました。そのためにはやはりコンプレックスを与えてしまうような指導や発言には充分神経を使わなければいけないだろうと思います。
最初の肢体クラスの講師の方は、きっと無意識にそういう言動を発してしまったのではないかと思いました。
その後、肢体障害クラスは終了し、肢体障害者と精神障害者を施設外より公募して一般クラスとして開催することになります。
一般クラスの応募条件は、障害者手帳をお持ちの方です。
その中には内部障害と呼ばれる、外見では判らない障害をお持ちの方などもいたり本当に色々な方がいらっしゃいました。障害そのものでなく、性格的にも面白く(?)また障害以前の問題があるような方など、様々な生徒さん達が教室に来ることになります。
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