七月エイサー待ちかんてぃ(待ちかねて)
さっぱり聞いたことも見た事もない曲。
それがどこがどうなったか、自分で演奏するはめに。
始まりは今年の3月、つまり年度末に前年度の学校関係の役員の打ち上げ会の席で、学校の副校長(昔の教頭)先生に突然、「サンシンやってるそうですね」と話し掛けられたのが発端。
私「何で知ってるんですか???」(子供がばらしたのかしら)
副校長「いやまあ、ところでエイサーの演奏しませんか?」
私「はい?」
副校長「以前赴任していた学校で、生で運動会のエイサーの演奏をしてくれた父兄の方がいらして、やっぱりCDとかの音源よりずごく良くて感動したんですよ」
その時は私もアルコールが入って気も大きくなってたし、いざとなれば師匠やそのつてを伝って誰かに頼めるだろうと思い、
「やっぱりそうですよねー、良いですよねー。やりましょう!」
と返事をしてしまったのだ。
しかしいざ、つてを辿ってみてもやっぱり小学校の行事だとボランティアになるのが目に見えてるし、なかなかやり手もみつからず、そうこうしているうちに夏休みも間近になり、学校側からも一向に練習の気配や曲目の決定の連絡もない。
私も内心焦って来て、ヒトに頼むにしても日にちだけははっきりしてるけど、曲目やら練習日やら全く決まらない状況では頼むに頼めず、自分でやるにしてもエイサーの地方(じかた・演奏)なんて全く経験ないし、曲の練習も最低2ケ月は欲しいところなのに2ケ月前には全く決まらなくて、ましてや人前で緊張してあがってしまう癖のある自分では出来るはずはないし、その頃サンシンの練習では師匠にめたくそにいわれてたりして絶対出来ないと思い込んでいたので、もう半分諦め気分でいて、まあ元々CD演奏でやるはずだったんだから、そう考えれば何も無理してやることないし、学校側には出来ませんでした、と断ればいいかと考えていたんですよ。
そして夏休みが明け、やっと曲目を教えてもらったのが運動会本番の3週間前。
一応、ノーマルなエイサー曲の何曲かは調べて工工四(楽譜)も見ていたりしたんだけど、まさか「りんけんバンド」を持って来るとは思わず(いや「りんけんバンド」が悪いっていうんじゃないよ)、ひっくり返りそうになったけど、誰かにお願いするにしてもどんな曲だかわからなくちゃいけないと思いCDを購入することに。
すると、りんけんさんのサンシン初心者のための練習用のCDというものの中に入っているじゃ無いか!
早速ネットで買って見てみると、ちゃんと工工四も付いている。
割とシンプルで弾き易そうな曲だ。
しかしその時にはまだ9月16日の演奏会のための曲を猛練習中だった。
一旦おいて置き、演奏会が済んだ後、改めて弾いてみると、何とか自分でも弾けそうな感じの曲だ。
しかし、工工四が簡単だからといってそう簡単にエイサーの地方が出来る訳では無い。
とにかくリズムが正確でなくちゃ出来ない。
地方が狂っていては踊り手も迷う。
ましてこっちは理解していても、エイサーなど全く見た事も聞いた事も無い子供たちがほとんどだ。
取りあえず1週間ほど練習して、師匠に見てもらうことにした。
2時間、ポイントとなるアドバイスを受けて何とか弾けるようになって、師匠に「何とかなるんじゃないの?」といわれ、引き受ける決心が着いた。
その前に、6月頃師匠のライブで太鼓担当のとしこさんとその話しをしていて、としこさんに「自分でやったら?」といわれていたのけど、その時点では全く頭に無かったけど、その事にふっと思い出したこともある。
そして先日の演奏会で始めて人前で上がらずに唄を歌うことが出来たこともあり、何とかなるんじゃないかと思い、正式に引き受けることにしたのが本番1週間前。
取りあえずあと1週間あれば完璧に近い状態になるだろう、と思い子供たちとの合同練習に臨んだが、案の定というか何と言うか、こちらも向こうも練習不足でがたがたの状態だ(苦笑)
結局子供たちも普段からCDで練習して慣れていることもあり、サンシン一本では無理そうなのでバックで小さくCDを流しながら前面で私が唄と演奏をやるということで落ち着いた。
私自身も正直少し不安だったので、それが助かる、と思って了承した。
さてではマイクやミキサーなどの音響設備は?と師匠に聞かれて、はて?と思ったが、まあ何とかなるでしょう、と気軽な気持ちでいた。
たぶん、良く学校の朝会や運動会などで使用する普通の司会用のマイクを使用するのだろう、と思っていたけど(実際そうだった)プロのヒトからしたらそれは信じられない事だったようだ。
ただ、私自身は小学校の運動会の歌や音響には誰も音質は求めないだろう、と楽観視していた。
ので、プロ使用のボーカル用のマイクなど借りることもなく(師匠は貸してくれるといってくれたんだけど)、3回ほど全体練習で合わせて、何とか上手く行きそうな感じもして良い感触で運動会の日を迎えた。
はずだった。
んが!
何と29日は雨で中止になり翌日に延期になった。
そして翌30日も雨。
、、、一気に気が抜けてしまった(^-^;
せっかく両日ともちゃんとお弁当作ってスタンバっていたのに。
いやそれよりも何よりも、エイサーだよ。
も〜集中力が落ちないように気持ちを持続するのに必死でした。
しかしそのお陰で練習時間が増えて、気になっていた部分の修正も出来て少し余裕が出来たのは良かったかも知れない。
全く世の中予定通りには行かないもんだというのをつくづく思い知ったよ。
特にお天気とか自然のことは人間の手ではどうにもできない。
と開き直って、月曜日を過ごす。
その時の気分は本当に「七月エイサー待ちかんてぃ(待ち焦がれている)」という気分だった。
ただし、早く終わらせたいという気持ちの方が強かったんだけど(^-^;
そして運動会は3日遅れて火曜日にやっと行われることになったけど、それも小雨の中、30分開始を後らせての開催だ。
本来なら事前に本番用のマイクテストも行いたかったけど、それが出来なかったので火曜日当日、朝少し早めに出かけて音響担当の音楽の先生と具体的な打ち合わせをする。
(それもプロのヒトから見たらとんでもないことかも)
結局マイクは、いわゆる運動会で使用する、司会用のマイクを二つ、一つは私の前に置いてボーカル用、そしてもう一つは30センチくらいのスタンドに付けて椅子の上に乗せサンシンの前に置くという方法でやることにした。
(もう素人の恐さである。笑)
しかし、実際に運動会本番のアンプの状態で歌ってみると、何と感覚がまるで違う。
練習の時と違い、運動場の四隅のでっかいスピーカーから、しかも自分の背後から聞こえて来るので、どうしてもCDの音が良く聞こえず遅れ気味になる。
焦った。
エイサーは午後の演目だったので、昼食の休憩時に急いで家へ飛んで帰り、バックでCDを流しながら聞いて練習をして、リズムの確認を行って再び学校へと戻る。
そしてエイサー本番。
出番の前にお母さん達がそれぞれ自分の子供の頭にサージを巻いて、準備を手伝う。
もう子供たちは余裕の表情だ。
子供たちも「七月エイサー待ちかんてぃ」のようだったけど、こっちは早くやりたくてしょうがないという感じだった。
私はやっぱり緊張する。
演目が始まり、やっぱりというか何というか、上がってしまってサンシンは何度か間違えたけど、唄は余裕を持って歌わなくては、と思い唄に力配分を注いだので何とか最後まで歌詞を間違えずに済んだ。
後で、始めて聞いたヒトにはどこを間違えたのか全然気が着かなかったといわれたが、子供にはすぐ指摘された。恐るべし(笑)
まあそれでも何とか成功したようで、他の父兄の方や来賓の方達に誉められて、やっと肩の荷を降ろしすことが出来た。
それにしても子供達の覚えるスピードは早い。
一番最初に合わせた時にはどうなることやら、と心配したが、やるたびにどんどん上達していって、最初は先生も無理だといっていた唄の途中の囃子も入れられて(迫力が違って来る)、動きもメリハリがついてどんどん良い感じになっていったのが判った。
最後は私の方が子供たちに救ってもらった感じだ。
エイサーをやったのは、3・4年生の2学年なのだが、4年生が児童数が多いので総勢80名近くになり、広がると運動場一杯になるので、動きもちゃんと揃うととても見栄えがする。
やっぱり団体競技は数の多さで決まるようなあ、と思った。
今は昔に比べて児童数も少なく、運動会も寂しい感じがするけど、80名近くになるとさすがに迫力がある。
普通のエイサーと違って、大太鼓などがなくパーランクーと呼ばれる小太鼓だけの編隊だったけど、とてもかっこよかったと思った。
、、といっても私自身は緊張しててじっくり踊りを見る余裕なんてなかったんだけど(笑)
そんなこんなで、予想外のことが起こったり、師匠のアドバイスが活かせなかったり、いくつか反省点もあるけどまあ普通のマイクでもちゃんとやれるということも判ったし、何より子供たちが楽しそうに踊っていたので結果オーライで、めでたしめでたしだ。
終わった後で、父兄のお父さんからサンシンやりたい、という声も出て、子供たちも興味を持った子も何人かいたようだし、今後広尾小でもサンシンチームも作ろう!と意気投合して帰って来たりで、疲れたけど満足して帰った運動会でした。
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コメント
hal-3さん
大変多忙な日々を過ごしていらしゃるようですがサンシンは大きな輪となっていますね。
趣味を活かし楽しんでいらっしやる。
ゴーヤ日記や沖縄情報、サンシンのことなど、沖縄県から表彰されてもいいのでは(?)
沖縄を愛する気持ち伝わってきます。
投稿: ぴえろ | 2007.10.08 08:59
表賞は大げさかも(笑)
でも皆さんに喜ばれるのは嬉しいです。
サンシンはまだまだ課題が多いので、精進しなければと思ってます。
投稿: hal-3 | 2007.10.08 10:38