映画「ひめゆり」から現代日本を考える会に参加した
8日金曜日、新宿ネイキッドロフトという小さなライブハウスで行われた、「映画『ひめゆり』から現代日本を考える」というイベントに行って来た。
わったー師匠の古我地さんのミニライブショーと、「ひめゆり学徒」の生存者の方や映画を作った監督の柴田昌平さんや、古我地さんらのお話を聞いたり、後で監督さんや他の客とかと色々おしゃべりしたりと充実したイベントだったと思う。
普段、あまり真面目なイベントには興味のない私ですが、これは本当にこういう機会を与えてくれた主催者に感謝です。
今、東京ではなかなか戦争や沖縄に関してディスカッション出来る場もないし、機会もないから。
映画では紹介しきれなかった彼女たちの戦後の様子や沖縄の様子などの短いフィルムも上映されて、また新たに生存者の吉村秀子さんのお話も沢山聞けて、本当に語り切れない程の出来事だったのだなあということが判る。
映画のために膨大なフィルムを撮ったそうだけど、ほんの一部しか映画としてまとめ切れなかったそうな。
それほど深い事実と「思い」があるんだよね。
監督の柴田さんとお話してみて、とても大らかで包容力のある方に感じました。
また子供のような純粋な心を持っているような。
そういう方だからきっと生存者のおばあたちも心を開いて話しをしてくれたのでしょう。
柴田監督は、以前に務めていた沖縄での仕事でちょっと失敗してしまったことが、却ってこの映画や沖縄に深く関わるきっかけになったそうなので、それが却って良かったのかも知れない。
そのまま上手く成功していたら彼もまた上辺だけの沖縄を見て、通り過ぎるだけの「旅人」になていたかも知れないから。
その日唄った師匠はアメリカ人とのハーフで、いわゆる戦争の落とし子で、ある意味ひめゆりの生存者たちと同じ戦争の被害者です。
意図して彼を出演させたのか、また彼はそれを納得して引き受けたのか、その辺りの話しはあえてしませんでしたが、生き証人のような古我地さんが出演したことは、かなりその日来ていた客の印象には残ったかも知れない。
そしてお客として来ていた初対面のヒトとも色々話しをしたり、映画の広報担当の方ともお話したり、監督の話しも色々聞けて、一人変なヒトも来ていたけど(笑)世の中ホント色々な人がいるんだなあということが判ってそれもある意味面白かったし、充実した夜でした。
一つ気が付いたのは、同じ沖縄出身の人間でも世代によって戦争に対する受けて来た教育が違うということ。
私なんかの40代後半の世代は、本土復帰が重点的な目標だった時代だから、戦争反対ということを特に取り上げて学校などで教えられた記憶がない。
一人、担任の先生が個人的に一生懸命戦争反対ということを唱えていたので、それがすごく印象に残っているけど、特に授業などで受けた覚えは無い。しかし、まだ戦争の記憶が残っていた時代なのでわざわざいわなくても皆思っていたことだから、あえて教育することもなかったのかも知れない。
しかし、今の沖縄の20代の若者たちの方が、戦争に対する教育を強く受けているような感じだ。
それは逆にいうと、時代の風潮が危ない方向へ再び向かっていることを察知して、沖縄にいる教師や大人たちがやっきになってその方向へ行かないように指導しなくては、と考えてきたからかも知れない。
それにしても、今真面目に考えている人全てが感じている事は(もちろん私自身も)日本は第2次世界大戦の始まる前の状態に近付きつつあるということ。
これは本当に危惧すべきというか、やばいよね。
監督もそれを感じたので、当初は戦前の話しを記録しようとインタビューを始めたようだけど、結果的に戦争中の出来事を映し出すことになったようです。
でも、それも結局は結果的にはこうなる、という予告のようなものだと思うので、充分意図したものは出ているのではないでしょうか。と、私は感じたけど。
この映画をこれからもっともっと全国的に広めて行って、全ての日本人が見るくらいになっていって、戦争や命のことを考えるきっかけになればいいと、本当に思う。
いや、日本だけでなく世界中の人に見てもらってもいいかも。
ただ、今の若い子たちはバーチャルゲームに慣れていて、リアルな感覚を持てなくなっているので戦争の話しを聞いても現実のものと感じられずに、そういう映画を見ても何も感じないようになっていたらどうしよう?という不安な気持ちももたげました。
実際、リセットすれば生き返ると思ってるように、簡単に他人や家族の命を奪うような事件が相次いでいるから、あながち単純に考え過ぎだ、というのもないような、、、
それが恐い。
国のいうことを聞いて戦争に出て行く根性のあるようなヤツは今の若い子にはいないだろう、とも思うけど、バーチャルゲームと捉えて戦地に赴くアンポンタンが出て来ないという保障もない。
もしくは国のコずる賢い政治家たちに上手いように操縦されるかも知れない。
(自分の意志でなくいう通りにすれば楽だという生き方が染み付いているから)
恐い。
ではどうすればいいのかということだけど、結局は私たち中間世代が、まだ生きている実際に戦争を体験した親の世代の意志の中次ぎをして、戦争反対ということを自分の子供に伝えていくしかないのかも知れないと思う。
特に女性や母親の意志は大事だと思う。
かの与謝野晶子もいったように「君死にたもうなかれ」と、しつこくしつこく言っていくしかないと思う。
いくら命を大事にしろ、といっても理解できない人は愛するものや愛する人の無い世界を考えてみてよ、というしかないかも。
だってあんた、母親としてはせっかく苦労して10ケ月お腹の中で育てて、痛い思いをして産んで、愛情を込めて育てた自分の子供が人殺しの手伝いをして死んで行ったらそれこそ死んでも死に切れないし嫌です。
今すぐ理解できなくてもしつこくしつこく「ひめゆり」の映画を若い人に見てもらおう。
そして自分に大切な人が出来た時に、改めて気付く何かがあればいいのかも知れない。
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» 長編ドキュメンタリ―映画「ひめゆり」5/26より [Kayo Photo Gallery]
http://www.himeyuri.info
ポレポレ東中野にて 7/13まで公開!
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
13年の時をかけ、生存した女生徒22人の言葉を丹念に紡いだドキュメンタリー
10:40/13:20/16:00/18:35
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
映画「ひめゆり」ウェブサイ...... [続きを読む]
受信: 2007.06.11 10:41




コメント
hal-3さん
トラックバックさせていただきました:)
kayo
投稿: kayo | 2007.06.11 11:47
kayoさんありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。
柴田監督の「ひめゆり」ブログにトラックバック出来無かった、、、
投稿: hal-3 | 2007.06.11 14:08